海外競馬で近代競馬の歴史と伝統を身近に感じる

騎手と馬

日本で生活していると海外の競馬に関する情報があまり入って来ませんが、それでも時折日本の馬が海外のビッグレースに挑戦するというニュースなどが耳に入ってきます。そして、それをきっかけに海外競馬の魅力にハマる人も増えてきています。

海外競馬と言っても特徴は開催される国によってさまざまですが、伝統の重みを感じられるという点では競馬発祥の地・ヨーロッパ競馬が最も適しています。もともと貴族が自分の持ち馬を競い合わせることから始まったヨーロッパの競馬は、500年以上もの長い歴史を有します。現在も名だたる競馬場は上流階級の社交場となっており、大レースの開催日にはドレスアップした紳士淑女が集まります。そうした独特の祝祭感が、ヨーロッパ競馬の大きな魅力となっています。

日本の競馬とヨーロッパ競馬を比べた場合、大きく異なるのはレース場の設計です。一部例外もありますが総じてヨーロッパの競馬場の方がコース1周分の距離が長く、丘や谷など自然の地形をそのまま生かして作られています。そのため、日本の競馬よりもスケールが大きく、ダイナミックなレースが楽しめます。

また、日本では原則としてすべての出走馬が指定されたトレーニングセンターで同じ調教を受けますが、ヨーロッパにはこのシステムがなく、それぞれ異なる調教過程を積んでレースに臨みます。そのため、調教師の手腕やオーナーの経済力などが日本以上に馬の能力に影響を与えることになり、勝ち馬の予想が非常に複雑になるのです。
そういった推理の面白さも魅力の1つとなっています。

海外は競馬のブックメーカーが盛んで、特にブックメーカーとの両方が誕生したイギリスでは、ブックメーカーで競馬に賭ける事が当たり前になっている文化があります。

競馬の文化や歴史について深く知ると、より一層、競馬が楽しくなるでしょう。