競走馬の育て方と厩舎での飼育

日本各地の競馬場で活躍する競走馬は名前は有名でもどのように育てられているかはあまり知られていません。幼少期は地方の牧場で飼育されていますが、自立心を養うために生後数か月で親から離され、レースに出走が出来る体づくりのメニューを受けます。

実際のレース場を再現した練習コースを走らせる他、徹底した体調管理が行われます。そして、2歳になると競走馬専用の厩舎に移され、出走に備えた本格的な練習を受けることになります。

現役の競走馬と同じ走行メニューをこなしつつ、複数の馬を相手に競争する環境に慣れされるための調教を受けるのが厩舎での生活です。馬によって性格や闘争心の度合いが異なるため、それぞれの馬に合わせて調教を行っていきます。

厩舎での飼育はレースへの出走に備えた体調管理と個体別の最適な練習の消化がベースになっています。

レースでの走行方法を教え込んだり、騎手の指示に従いながら周囲の環境に惑わされない冷静さを養うのも厩舎での飼育に見られる特徴と言えます。
競走馬用の厩舎内は馬一頭分のスペースごとに仕切られて個室化されていますが、これは馬同士が顔を合わせることによってストレスが生じるのを未然に防ぐための工夫です。